今回は、日本オラクル/日本マイクロソフト共催のイベントでOracle Database Service for Microsoft Azure(以下、ODSA)の検証結果について登壇をしたきっかけや、イベント当日の様子についてご紹介します。
登壇のきっかけ
システムエグゼでは数年前よりマルチクラウド構成に注目しており、2020年のOracle Cloud DaysでもAzureとOCIのInterconnectのテーマで登壇をさせていただきました。当時の登壇実績や、今回のテーマであるODSAに対してシステムエグゼが社内検証、お客様への提案を実施していたという経緯もあり、日本オラクル様よりお声がけをいただけました。
今回登壇したイベントは以下の通りです。
イベント名 | オラクルとマイクロソフトが共に描く、マルチクラウドの新潮流 ~最適なビジネス・インフラを実現する新たなデファクトへ~ |
イベント概要 | クラウドを取り巻くトレンドに加え、両社のマルチクラウド戦略、パートナーシップ、連携ソリューションがマルチクラウドを検討されている企業様にどのようなベネフィットがあるのかをご説明します。 |
開催日時 | 2023年2月7日(火) 14:30~16:15 |
参加形式 | セミナー会場、オンライン視聴 |
共同主催 | 日本オラクル株式会社、日本マイクロソフト株式会社(共同主催) |
セミナー会場 | 日本マイクロソフト株式会社 品川本社 |
アジェンダ |
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3つめのブレイクアウトセッションにおいて、「OCI-Azure Interconnectを活用した基幹システムのマルチクラウド事例とODSA検証」というテーマで、弊社のOCIソリューション部の渡部が登壇しました。
Oracle Database Service for Microsoft Azure (ODSA)はリリースされて間もない新機能ということで、各社の利用実績も少なくまだメジャーなサービスではありませんでした。そこで、実際に検証結果だけでなく、従来のInterconnect方式との比較を通じて発見したODSAの良さを世の中に広めたい! という思いもあり、登壇を決意しました。
登壇内容
登壇内容は、システムエグゼで行ったODSAの検証についてとなります。ODSAとは、2022年にリリースされたばかりのAzure、OCI間のマルチクラウド化サービスであり、簡単にいえばAzure上でOCIのデータベースの構築・管理ができます。
以下が、検証で作成した構成です。
画像の通り、構成自体は変わりませんが、構築手法が大きく異なります。実際に構築してみましたが、従来の構成と比較すると初期構築が圧倒的に簡略化されていました。特に、肝となる2つのクラウドをネットワークで接続する際には、専用のガイド付きポータルサイトが用意されているため、それぞれのクラウドに対する知識がそこまでなくても簡単に実装することができます。このため、特に大きくつまずくこともなくスムーズに検証を終えることができました。
ODSA専用ポータルが新たに登場していますが、こちらは通常のAzureポータルとほぼ同じUIとなっており、Azureを少しでも触ったことがある方であれば簡単に操作することが可能です。
【ODSAのポータル画面】
【Azureのポータル画面】
細かいカスタマイズまで求める場合は、自由度が高い従来のInterconnect方式をおすすめしますが、メインはOCI以外のクラウドを使用したいがデータベースだけはコストパフォーマンスや機能面からOCIを使いたい、といった要件の場合にはODSAをおすすめします。
より細かい比較についてはダウンロード資料で公開しています。そちらをご覧ください。
イベント当日の様子
イベントは、品川にあるマイクロソフト本社で開催されました。セミナーは現地会場とオンラインでの同時開催で、現地会場は50名ほどでしたが、オンラインを含めると450人ほどの方にご参加いただきました。会場はほぼ満席で、マルチクラウド化を検討している企業や、新サービスに興味のある技術者などさまざまな業種の方が参加していました。
感想
まずは、登壇を無事に終えることができてほっとしました。参加者の皆さんには真剣に聴いていただき、検証内容や結果をお伝えできてよかったと実感しています。イベントに参加された方、ご拝聴いただきありがとうございました。イベント時のアンケート結果では「満足度が高かった」と回答いただいた方が多く、イベント終了後には複数のお客様より弊社にお問い合わせをいただき、イベントは成功だったと思います。今回に限らず新サービスの検証を定期的に続けていき、機会があればまた登壇したいです。
また、本イベントへの参加者の多さから、マルチクラウドへの興味・関心がより高まっていることも実感できました。今後、マルチクラウドのユースケースが増えていくことでマルチクラウドが一般化し、クラウドの恩恵を最大限享受できるシステムが増えてくるでしょう。
おわりに
単にクラウド化といっても、メジャーなクラウド内でも長所・短所はさまざまです。その中で各クラウドのいいとこ取りができるマルチクラウド構成は今後、さらに増加するシステム構成です。
今後もより多くのお客様がシステムを活用できるように、マルチクラウドの選択肢の1つとして提案していく予定です。
最後にはなりますが、ODSAを含め、クラウド化やマルチクラウド運用にご興味のある方は、ぜひシステムエグゼまでお気軽にご相談ください。
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- OCI基礎知識