オラクル社が配信している認定資格には、資格カテゴリとして Database、Java、Oracle Cloud、Solarisがあります。Databaseのカテゴリの中でOracle Databaseの運用知識が問われる資格がORACLE MASTER(オラクルマスター)です。
今回はORACLE MASTERの種類と試験範囲、旧資格体系からの移行方法についてご紹介します。
ORACLE MASTERとは
Oracle Databaseについての専門的な知識や技術の理解があり、運用管理が可能であることを証明する資格です。ORACLE MASTERは、オラクル社が定める「Oracle Database」シリーズの認定試験を受けることで取得できます。
ORACLE MASTERの種類
ORACLE MASTERは試験の難易度によって「Bronze(ブロンズ)」、「Silver(シルバー)」、「Gold(ゴールド)」、「Platinum(プラチナ)」の4種類に分かれています。
以前はOracle Databaseのバージョンによって資格の有効期限がありました。
しかし、2019年よりOracle Databaseのバージョンに依存しない新しい資格体系へ移行となり、資格の有効期限も無くなりました。
なお、旧体系の資格は2022年8月15日をもって配信を終了しています。
ここでは、バージョンに依存しない新体系の「ORACLE MASTER DBA 2019 シリーズ」について、難易度ごとにそれぞれの内容を紹介します。
ORACLE MASTER DBA 2019 シリーズ
2020年から導入されたOracle Database」のバージョンに依存しない新規の資格体系です。
※ただし、目安となるバージョンとして「12cR1」「12cR2」「18c」「19c」が想定されています。
① 「ORACLE MASTER Bronze DBA 2019」
試験名 |
Bronze DBA Oracle Database Fundamentals |
試験番号 |
1Z0-085 |
必要な知識・スキル |
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前提試験 |
なし |
出題形式 |
選択問題 |
試験時間 |
120 分 |
出題数 |
70 問 |
合格ライン |
65 % |
受験料(税抜) |
¥34,300 |
試験範囲 |
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② 「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」
試験名 |
Oracle Database Administration I |
試験番号 |
1Z0-082 |
必要な知識・スキル |
|
前提試験 |
なし |
出題形式 |
選択問題 |
試験時間 |
120 分 |
出題数 |
72 問 |
合格ライン |
60 % |
受験料(税抜) |
¥34,300 |
試験範囲 |
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③ 「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」
試験名 |
Oracle Database Administration II |
試験番号 |
1Z0-083 |
必要な知識・スキル |
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前提試験 |
下記のいずれかの資格を取得していること 「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」 「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 12c」 「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 11g」 「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 10g」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 11g」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 10g」 |
出題形式 |
選択問題 |
試験時間 |
120 分 |
出題数 |
68 問 |
合格ライン |
57 % |
受験料(税抜) |
¥34,300 |
試験範囲 |
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④ 「ORACLE MASTER Platinum DBA 2019」
2023年6月リリースのORACLE MASTERの最上位の資格です。
試験名 |
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019実技試験 |
必要な知識・スキル |
一般的なデータベースとネットワークの管理、バックアップ・リカバリ、データやパフォーマンスの管理、Data Guard およびReal Application Clustersの構成等の知識と、その知識を元に実際に適切な最適な設計・構築・運用、適切な障害対応を行うことができるスキル |
前提試験 |
下記のいずれかの資格を取得していること 「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 11g」 「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 10g」 |
出題形式 |
選択問題 |
試験時間 |
各日8時間(試験の進行状況により、終了時間が19:00頃になる可能性もある) |
出題数 |
問 |
合格ライン |
57 % |
受験料(税抜) |
¥231,000 |
試験範囲 |
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試験スケジュール |
2日間各日9:30~17:30 2023年のスケジュールは以下の通りです。 ・2023年6月21日(水)~ 2023年6月22日(木) ・2023年7月25日(火)~ 2023年7月26日(水) |
旧体系のORACLE MASTERからの移行
旧体系である「ORACLE MASTER Oracle Database 12c」シリーズは2022年8月15日をもって配信が終了しています。
旧体系での資格を持っている場合、所持している資格によっては新体系の「ORACLE MASTER DBA 2019」の同等資格や上位資格に移行することが可能です。
「ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c」を持っている場合
新体系の「ORACLE MASTER Bronze DBA 2019」を取得しなくても、「Oracle Database Administration I」を受験し、合格することで「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」を取得することができます。
「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 12c」または「ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c」を持っている場合
新体系の「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」を取得しなくても、「Oracle Database Administration II」を受験し、合格することで「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」を取得することができます。
おわりに
今回はOracle Databaseの資格の一つであるORACLE MASTERについてご紹介しました。
新体系のORACLE MASTER資格取得の際の難易度選択や、旧体系のORACLE MASTERから新体系への資格移行の際は、ぜひ本稿を参考にしてみてください。
今回は紹介できませんでしたが、同じOracle Databaseに関する資格がOracle Cloudのカテゴリでも配信されています。Oracle Cloud上でDatabaseサービスをプロビジョニングや管理する能力を証明することができます。
システムエグゼは、ORACLE MASTER取得者やOracle Cloud資格者が多く在籍しています。Oracle DatabaseやOracle Cloudに関するお困りごとはシステムエグゼまでご相談ください。
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