Oracle Database Service for Azureとは?

 2023.07.14  株式会社システムエグゼ オラクルクラウドチーム

Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)上に構築するデータベースを、Microsoft Azure(以下Azure)の操作感で構築設定を行うことができるサービスであるOracle Database Service for Azure (以下ODSA)について、概要やポータルの使用方法をご紹介します。

Oracle Database Service for Azure(ODSA)とは

オラクルでは、Oracle Database Service for Azure (ODSA)を下記の様に説明しています。
引用: https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/ja-getting-started-on-odsa-with-exa-ds

Oracle Database Service for Azureは、MicrosoftとOracleの共通のお客様に、Azureアプリケーションに最適なOracle Databaseサービスに直接アクセスする機能を備えた自由な選択肢を提供します。AzureとOracleクラウド間のアイデンティティ・フェデレーションとネットワーキングの自動プロビジョニングによって時間とコストを節約し、AzureがOracle Databaseメトリックを統合して、低レイテンシと一元管理を実現します。ODSAは、Azureの顧客向けに設計されており、ODSAポータルからOracle DatabaseサービスをネイティブAzureサービスと同じくらい簡単にプロビジョニング、管理および監視することで、マルチクラウド戦略を実現することを検討しています。

ODSAは、Microsoft Azureクラウドプラットフォーム上で提供されるOracle Databaseのマネージドサービスです。これにより、企業はオラクルデータベースを簡単にクラウド上で展開し、管理することができます

ODSAには、以下のような特徴があります:

  • マネージドサービス
    ODSAは、データベースのインフラストラクチャや管理タスクを自動化してくれるマネージドサービスです。データベースのセットアップやパッチ適用、バックアップなどの煩雑な作業を担当してくれるため、開発者や管理者はより重要な業務に集中することができます。

  • エンタープライズグレードのパフォーマンス
    ODSAは、高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。需要に応じてリソースを柔軟に拡張・縮小できるため、アプリケーションの要求に合わせた最適なパフォーマンスを維持することができます。

  • 高い可用性と耐久性
    ODSAは、データの可用性と耐久性に優れています。複数のデータセンターにおける冗長性と自動フェールオーバー機能により、システムの停止やデータの損失を最小限に抑えます。

  • 統合セキュリティ
    このサービスは、データベースのセキュリティを強化するための機能を提供します。データ暗号化、アクセス制御、監査などのセキュリティ機能を活用することで、重要なデータの保護を確保できます。

オンプレミスのデータベース環境をクラウドに移行する企業や、新規のプロジェクトにおいて柔軟性と拡張性を求める企業にとって魅力的な選択肢です。

また、Azureしか使用したことがない方でも簡単に操作ができるよう、Azureの画面と同じような操作感でOCIのデータベースの設定構築ができるような表示となっています。

移行先はOracle Cloud に決めた!Oracle Databaseをクラウドで使い続けるならOracle Cloudをおすすめしたい理由
忖度無しの徹底比較! Oracle Cloud Infrastructure VS Amazon Web Services

ODSAとOCI-Azure Interconnectのコスト比較

利用する際に一番気になるポイントであるコスト部分について説明します。

まず、ODSAについては、相互接続コストはかかりません。かかるコストはデータベースの料金、データのエグレス・イングレスのみとなります。

既存のOCI-Azure Interconnectですが、相互接続コストはポート単位でかかります。

そのため、両者を比べるとODSAのコストはかなり低いと言えます。

コスト ODSA OCI-Azure Interconnect
相互接続コスト 無料 ポート単位
ネットワークコスト Azure VNetピアリングのデータ・エグレスおよびイングレス料金
($0.01 /GB)
データ・イングレス/エグレス料金ゼロ

ODSAを利用する方法

ODSAを利用する上で準備しておく必要があるものは以下になります。

Azure側 OCI側
・Azureアカウント(組織アカウント)
※Azureアカウントに以下のいずれかの権限が付与されていること
  • アプリケーション管理者
  • クラウド・アプリケーション管理者
  • 特権ロール管理者
  • グローバル管理者

・サブスクリプション
・サブスクリプションの所有者ロール

・OCIテナント(ドメインアカウント)

① Azureアカウントを使用したODSAポータルへの登録

ODSAポータル上で操作を行います。

1.ODSAポータルへアクセスし、アカウント登録を行います。
https://signup.multicloud.oracle.com/azure

2.ODSAポータルのトップ画面でサインインを行います。
この際、サインインオプションから組織へのサインインを選択し、サインインします。

ODSAポータルのトップ画面でサインイン

3.サインイン後、ODSAのwelcomeページへ遷移します。
(この画面が表示されることでODSAポータルへのアカウント登録は完了となります)
サインイン後、ODSAのwelcomeページへ遷移します

②ロールの割り当て

Azureサービス上で操作を行います。

1. Azureサービスのエンタープライズアプリケーションを選択後、「Oracle Database Service」を選択します。
「Oracle Database Service」を選択

2.「Oracle Database Service」を選択した後に表示される、ユーザーとグループの割り当てから、「ユーザまたはグループの追加」を選択し管理者ロールをユーザーに追加します。
ユーザーとグループの割り当てから、「ユーザまたはグループの追加」を選択し管理者ロールをユーザーに追加します

3.追加画面で追加したいユーザーと権限を選択してロールの追加を行い、Azureサービス上での操作は完了となります。
追加画面で追加したいユーザーと権限を選択してロールの追加を行い、Azureサービス上での操作は完了となります
※この際に管理者権限を追加できていない場合、ODSAポータルにログインできないため注意してください。

また、Azureでユーザーロールを更新した後、ODSAポータルからログアウトし、数分待ってから再度ログインして、ロールの更新がODSAに反映されるようにする必要があります。

③ ODSAポータルとOCIの連携

ODSAポータルでの操作を行います。

1.OCIとの連携方法を選択する。
連携方法は2つありますが、今回の手順では自動連携を選択します。

OCIとの連携方法を選択する。

「Fully Automated Configuration Details」...このオプションを選択すると、自動化されたプロセスに従ってOCIを連携させます。
「Guided Account Linking Details」...このオプションを選択すると、ロール、サブスクリプションの設定とIDフェデレーションを個別に自動化する選択肢が与えられます。

2.使用するAzureサブスクリプションを選択後、「Continue」を選択します。
使用するAzureサブスクリプションを選択後、「Continue」を選択

3.サブスクリプション選択後、OCIテナント名を入力し「Continue」を選択します。
サブスクリプション選択後、OCIテナント名を入力し「Continue」を選択
次の画面のテナンシログイン方法はデフォルトを選択します。
次の画面のテナンシログイン方法はデフォルトを選択
4.次の画面でリージョンを選択します。
次の画面でリージョンを選択

5.サインイン後、連携完了まで数分待ちます。
サインイン後、連携完了まで数分待ちます

6.数分待ち、連携完了後にODSAポータルへログインし、トップページが表示されることを確認できれば連携完了となります。
数分待ち、連携完了後にODSAポータルへログインし、トップページが表示されることを確認できれば連携完了となります

④ODSAポータルでDBを作成する

Azureサービス上で以下を事前に準備しておきます。
・仮想ネットワーク

1.ODSAポータル画面からDB作成を選択します。
ODSAポータル画面からDB作成を選択
(今回はベース・データベースの作成)

2.作成に必要な情報を入力し、作成を選択します。
作成に必要な情報を入力し、作成を選択
※作成まで数分かかります。

3.ODSAポータルのデプロイメント欄から作成したDBが表示されたことを確認し、完了です。また、作成されたDBはOCIコンソール上からも確認することができます。
ODSAポータルのデプロイメント欄から作成したDBが表示されたことを確認し、完了です

おわりに

今回はAzureの操作感でDBの構築設定を行うことができるサービスであるODSAの説明と使用方法をご紹介しました。2022年に発表されたサービスということもあり、まだなじみの無い方も多いと思いますが、Azureを使用したことがある方であれば操作感、そして費用の面からなども利用しやすいサービスです。

最後になりますが、ODSAはその設定効率性と使いやすさによって多くの利用者から支持を集めるサービスとなるでしょう。ぜひ一度お試しいただき、その優れた機能と利便性をご自身で体感してみてください。新たな可能性を開拓し、より効率的な業務やプロジェクト管理を実現するお手伝いができることを願っております。

今後も最新の情報や有益なコンテンツを提供してまいりますので、どうぞお楽しみに!

OCI-Azure Interconnectを活用した基幹システムのマルチクラウド事例とODSA検証

RECENT POST「エンジニアリング」の最新記事


エンジニアリング

Windows Server にOracle Database 19cをインストールする手順を紹介

エンジニアリング

Oracle Autonomous JSON Databaseの特徴と使い方

エンジニアリング

Oracle Autonomous Data Warehouseの構築手順と操作方法

エンジニアリング

ローコード製品を使いこなして自社のDXや業務効率化を推進

Oracle Database Service for Azureとは?
Oracle Cloudのすすめクラウド移行まるわかりガイド

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング