「MySQL Database Service(以下、MDS)」は、MySQL Enterprise Edition をベースに開発され、MySQLの開発元であるオラクル社のMySQLチームが100% 開発、管理、サポートするクラウド・データベース・サービスです。
当ブログでは、MDSについて全4回シリーズでご紹介していきます。
前回の「MySQL Database Serviceを触ってみた(構築編)」ではMDSの構築手順をご説明しましたが、2回目となる今回はMDSインスタンスへの接続手順についてご説明します。
事前準備
MDSにはパブリックIPが付与されません。
そのため、踏み台となるサーバを用意し、そこから接続する必要があります。
今回は以下の構成で、MDSインスタンスに接続します。
MDSインスタンスへ接続
手順①
コンソール左下の「リソース」メニューから「エンドポイント」をクリックして「ホスト名」を確認します。
※今回作成したインスタンスのホスト名は
「mdststdb.mdststsubnet.mdststvcn.oraclevcn.com」となっています。
手順②
踏み台サーバに接続し、MDSインスタンスへの接続確認を行います。
Step.1
「PING」コマンドで疎通確認を行います。
※応答がない場合、ネットワークの設定(セキュリティリスト、ルート表など)を再確認します。
Step.2
MDSインスタンスへ接続するため、MySQL Clientを導入します。
※今回は以下の手順で導入しています。
Oracle Help Center - Oracle Cloud Infrastructure Documentation
Step.3
MDSインスタンスへ接続します。
※ホスト名、ユーザ名とパスワードはMDSインスタンスを作成した際に設定した値を入力します。
念のため、ユーザとデータベースも確認します。
最後に
以上でMDSインスタンスへの接続テストが完了しました。
ホスト名を用いて、従来のMySQLと同様に接続できることが分かりました。
接続する上での注意点としては、以下を考慮する必要があります。
- プライベートIPのみ付与のため、直接SSH接続は不可能である。
- プライベートIPは自動設定されるため、任意のIPは指定不可である。
- インスタンスへ接続するため、別途踏み台サーバを用意してMySQLのクライアントを導入する必要がある。
- OCI上のネットワーク設定(セキュリティリスト、ルート表等)は自動的に設定されないため、事前に設定する必要がある。
次回は、バックアップとリストアの手順をご紹介します。
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