ワークフローシステムおすすめ10選を徹底比較!
タイプ別に選び方を解説

 2025.06.27  株式会社システムエグゼ

ワークフローシステムは非常にたくさんの製品があります。クラウド製品やオンプレミス製品、サブスクリプション型など提供スタイルは様々ですが、どんな特長や機能があるワークフローシステムが人気なのでしょう?本記事では、導入実績が豊富なワークフローシステム10製品を徹底比較し、企業におすすめのツールを紹介していきます。ワークフロー導入時、意外と管理コストが大変な「申請フォーム設計」についても解説します。

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ワークフローシステム比較のポイント

ワークフローシステム比較のポイント

ワークフローシステムの選定は、業務効率化・生産性向上・内部統制の強化に直結する重要な取り組みです。近年では、クラウド型やオンプレミス型、Excelベース型やWebフォーム型など、数多くのワークフローシステムが存在しており、自社に最適な製品を見極めるには、目的や業務内容、導入体制に応じた比較が欠かせません。

ここでは、ワークフローシステムを選定・比較する際に確認すべき重要なポイントと、タイプ別にみるシステムの特長を分かりやすく解説します。

システムの基本機能で比較する

ワークフローシステムの核となるのが、申請・承認フローの設計や業務効率を高める基本機能です。以下の項目を中心に、自社の運用ニーズに合致するか確認しましょう。

フォーム設計・承認ルートの柔軟性

申請フォームの自由度が高く、複雑な承認ルートを柔軟に設定できるシステムは、多様な業務フローに対応できます。例えば、条件分岐や並列承認、代理申請機能が備わっているか確認しましょう。ノーコード・ローコード対応のシステムであれば、現場主導でのフォーム設計・修正も可能になります。

使いやすさ・操作性

直感的なユーザーインターフェース(UI)を持つシステムは、現場での定着率を高めます。スマートフォンやタブレット対応、ワンクリック操作、ガイド表示付き画面など、申請・承認業務がスムーズに行えるかをチェックしましょう。導入後の教育コスト削減にもつながります。

他のシステムとの連携性

ワークフローシステムが既存の基幹業務システム(ERP、会計、人事、CRMなど)と連携できるかどうかも重要です。API連携やCSV出力によるデータ連携が可能か、他ツールとの親和性を事前に確認することで、業務の自動化・二重入力の防止が図れます。

コストや料金体系などのサービス

クラウド型かオンプレミス型か、初期費用や月額利用料、ユーザー単位での課金方式など、料金体系の明確さとコストパフォーマンスのバランスは導入判断の鍵です。無料トライアルやサポート体制、バージョンアップ費用の有無など、トータルでかかる運用コストを考慮しましょう。

セキュリティ・内部統制への対応

機密情報や個人情報を扱うワークフローでは、セキュリティ要件への対応は必須です。アクセス権限設定、操作ログの取得、暗号化、監査証跡など、セキュリティ機能の有無を確認してください。内部統制対応や法令順守(コンプライアンス)にも対応できるシステムが望ましいです。

タイプ別の特徴で比較する

ワークフローシステムは、その設計思想や対象業務に応じて複数のタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、自社の業務フローや組織文化に適したタイプを選びましょう。

複雑フロー対応型

複雑な承認ルートや条件分岐を必要とする大企業や多拠点企業向けのワークフローです。柔軟な設計が可能で、業務の自動化や運用ルールの複雑さにもしっかり対応できます。将来的な業務拡大やルール変更にも強いのが特徴です。

バックオフィス一体型

経理・人事・総務といったバックオフィス業務に特化したワークフロー機能を提供します。経費精算や勤怠管理と連携することで、申請から処理、集計までを一気通貫で管理でき、業務の無駄を削減します。情報の一元化に最適です。

グループウェア一体型

スケジューラーやファイル共有などのグループウェア機能とワークフロー機能が統合されたタイプです。社内コミュニケーションの強化と業務効率化を同時に実現でき、シームレスな情報連携が可能となります。既存のグループウェア利用企業におすすめです。

Excelフォーム対応型

Excelで作成した既存の申請書をそのまま取り込んで運用できるワークフローです。業務現場で定着しているExcel文化を尊重した設計で、導入教育コストも抑えられます。フォーム作成ツールは不要で、スムーズなシステム移行が可能です。

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3分でわかる!ワークフローシステム「Webフォーム型とExcelフォーム型とは」

ワークフローシステムのおすすめ製品比較

①AppRemo(アップリモ)

AppRemo(アップリモ)は、株式会社システムエグゼが提供するワークフローシステムです。人気のポイントは、これまで使用していたExcel(エクセル)の申請書を、そのまま申請フォームとして利用できる点です。ワークフローシステムは「Web(ウェブ)フォームに対応した製品」と「Excelフォームに対応した製品」の大きく2種類に分かれます。

AppRemoは、Excelファイルをそのまま登録できるため、Webフォームに比べて多くの情報を登録できるという利点があります。日ごろから慣れているExcelで申請書を作成、もしくはこれまで使っていたExcel申請書をそのままAppRemoに登録するだけで、簡単に申請フォームを作ることができます。今まで使っていたExcel申請書をそのまま活用するので、申請者や承認者も、早く慣れることができ、混乱なく利用が推進されていきます。

さらに、承認依頼やチャット通知はメールで受け取れるため、パソコンだけでなくスマートフォンでも承認可能です。承認依頼の際にチャットも同時に送れるため、申請内容の補足や質問などがスムーズに行えます。

クラウド版とパッケージ版がありますが、クラウド版であれば1ユーザー当たり月額250円から利用できるため、できるだけコストを抑えたいという企業にもぴったりです。

②Create!Webフロー(クリエイトウェブフロー)

Create!Webフローは、インフォテック株式会社が提供するクラウド対応型のワークフローシステムです。申請書のWebフォーム化を簡単に実現できる点が最大の特長で、紙の申請業務をスムーズに電子化したい企業に支持されています。Excelのレイアウトをそのまま活用できる「Liteフォーム」機能により、ノーコードで直感的に申請書を作成可能。操作の難しさがなく、現場の担当者でも簡単に扱える点が高く評価されています。

さらに、入力値に応じた背景色の変更や入力制御の設定が可能で、入力ミスの削減にも効果的です。複雑な四則演算や括弧を使った数式の自動計算にも対応しており、経費精算や勤怠管理など、細かな業務にも柔軟に対応できます。

料金は、クラウド版であれば月額500円から導入可能。パッケージ版も用意されており、自社の運用スタイルに合わせた柔軟な選択ができます。

③Collabo Flow(コラボフロー)

Collabo Flowは、株式会社コラボスタイルが提供するクラウド型ワークフローシステムです。操作性の高さと導入のしやすさが評価されており、ノーコードで申請フォームや承認フローを設計できるため、現場担当者でも簡単に運用を開始できます

このシステムの特徴の1つは、「フォームデザイナー」機能によって、レイアウトの自由度が高い申請書を作成できることです。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、複雑なフォームも柔軟に構築できます。また、Excelファイルのインポートにも対応しており、既存の帳票資産をそのまま活用できる点もメリットです。

申請の進捗状況はリアルタイムで可視化され、スマートフォン・タブレットからの操作にも対応しているため、リモートワーク下でも承認業務が滞りません。

④X-point(エクスポイント)

X-point(エクスポイント)は、株式会社エイトレッドが提供するクラウド型ワークフローシステム「X-point Cloud」として展開されており、紙の申請書をそのままのレイアウトでWeb化できる点が大きな特長です。申請書の見た目を変えずにそのまま電子化できるため、現場ユーザーが戸惑うことなく、これまでの業務フローを維持したままスムーズにデジタル化を実現できます

専用のフォーム作成ツール「eFormMaker」を使うことで、紙に書き込む感覚のまま直感的に操作が可能。ITスキルに自信のない社員でも簡単に扱えるため、導入後の定着率も高く、社内全体の申請・承認業務を効率化します。

さらに、スマートフォンやタブレットに対応しており、外出先からでも迅速な承認が可能。承認スピードの向上により、意思決定の迅速化にもつながります。

料金プランは、初期費用無料・月額500円~のスタンダードプランの他、年額で利用できるプリペイドプランも用意されており、企業の利用規模やニーズに合わせて柔軟に選択できます。

⑤Styleflow(スタイルフロー)

Styleflow(スタイルフロー)は、TDCソフト株式会社が提供するクラウド型ワークフローシステムで、誰でも使いやすい直感的な操作性と、手頃な価格設定が魅力です。初期費用は0円、月額350円(税別)から利用できるため、コストパフォーマンスに優れ、導入のハードルが低い点が高く評価されています。

最大の特長は、既存のExcelやWordで作られた申請書をそのままデジタル化して使用できること。紙で運用していた申請業務を無理なくそのまま電子化でき、業務フローを大きく変更することなく、スムーズにデジタル移行を実現できます。

また、申請書や承認ルートの設定はノーコードで行えるため、専門的な知識がなくても設定・運用が可能です。スマートフォンやタブレットにも対応しており、テレワークや外出先からの承認作業にも柔軟に対応できるのも大きな利点です。

30日間の無料トライアルも提供されており、導入前に自社業務への適合性や使い勝手をしっかりと確認できます。

⑥ジョブカンワークフロー

ジョブカンワークフローは、株式会社DONUTSが提供するクラウド型のワークフローシステムです。初期設定が簡単で、50種類以上のテンプレートから申請書を作成できる直感的な操作性が魅力です。申請・承認業務の効率化を目指す企業にとって、使いやすさと柔軟性を兼ね備えたツールといえるでしょう。

特に人気のポイントは2つあります。1つ目は、スマートフォンやタブレットにも対応しており、場所を選ばず申請・承認が可能な点です。外出先や在宅勤務中でもタイムロスなく決裁業務を行うことができ、働き方改革にも貢献します。2つ目は、複雑な承認経路に柔軟に対応できる機能面の強さです。条件分岐や入力項目の自動制御など、高度な設定ができるため、企業ごとの業務フローに最適化できます。

料金は月額300円(税抜)/ユーザーから利用でき、最低月額は5,000円(税抜)とコスト面でも導入しやすい価格設定です。

加えて、多言語対応(日本語、英語、韓国語、タイ語)も実装しており、グローバル展開を進める企業にも適しています。

⑦楽々WorkFlowⅡ

楽々WorkFlowⅡは、住友電工情報システム株式会社が提供する、拡張性と操作性に優れた国産ワークフローシステムです。最新版(Ver.8.3)では、ノーコードでのロジック設定や外部データベースとの連携など、業務に合わせた柔軟なフォーム制御が可能になり、さらに利便性が向上しています。

最大の特長は、複雑な申請・承認フローをスピーディに実現できる点にあります。ドラッグ&ドロップによる視覚的な操作で、申請フォームや承認経路を簡単に構築でき、現場部門でも直感的に運用可能です。スマートフォンやタブレットにも対応しており、テレワークや外出先からの申請・承認にもスムーズに対応できます。

また、グローバル対応として日本語・英語・中国語の多言語表示に標準対応しており、海外拠点との連携も可能です。さらに、申請フォームはExcel帳票をベースに作成することもでき、従来の運用資産を活かしつつ、業務のDX推進を加速します。

kickflow(キックフロー)

kickflow(キックフロー)は、株式会社kickflowが提供するクラウド型ワークフローシステムです。「シンプルなのに多機能」をコンセプトに、直感的に操作できるインターフェースと柔軟なカスタマイズ性を兼ね備えており、上場企業やスタートアップまで幅広い企業に導入されています

kickflowの特長の1つは、ノーコードで申請フォームや承認ルートを作成・変更できる点です。IT部門に依存せず、現場主導での迅速な運用改善が可能になります。また、組織の変更に対応できる「組織図の事前予約」や、複数の組織図管理といった高度な管理機能も備えており、大企業の複雑な人事体系にも柔軟に対応します。

kickflowは、ワークフローの自動化機能も充実しており、特定の条件で自動処理やラベル付与が可能なオートメーション設定にも対応。これにより、煩雑な申請業務をより効率的に管理できます。

導入前の無料トライアルや、個別の料金プラン提案も用意されているため、企業規模や用途に応じた柔軟な導入が可能です。

⑨サイボウズGaroon(ガルーン)ワークフロー

サイボウズGaroonは、サイボウズ株式会社が提供する大企業・官公庁向けのエンタープライズ型グループウェアで、ワークフロー機能もその中核のひとつです。特徴は、グループウェア機能とワークフロー機能が一体化している点にあり、業務全体の連携性を高めながら、申請・承認業務のスピードと効率を向上させる設計になっています

Garoonのワークフローは、複雑な承認ルートにも対応できる柔軟性が魅力です。条件分岐による経路の自動変更や、上長・代理承認設定といった実務に即した機能を備えており、組織改編や人事異動などにもスムーズに対応できます。さらに、スマートフォン・タブレット対応により、外出先からの申請・承認も可能で、テレワーク時代にも適応したシステムです。

Garoonには60種類以上のワークフローサンプルテンプレートが用意されており、それらを活用すれば業種業態に合った申請書を迅速に作成可能です。申請内容に応じて予定やToDoへの自動反映も可能で、業務プロセスの自動化・効率化が図れます。

⑩MAJOR FLOW Z CLOUD(メジャーフローZクラウド)ワークフロー

MAJOR FLOW Z CLOUD(メジャーフローZクラウド)ワークフローは、パナソニック ネットソリューションズ株式会社が提供するクラウド型ワークフローシステムです。申請・承認業務の効率化を図るだけでなく、内部統制強化や業務のペーパーレス化にも貢献できる製品として、多くの企業に導入されています

最大の特長は、業務の複雑なフローにも対応できる柔軟性です。システムには高機能なフローエンジンが搭載されており、並列処理や条件分岐、部門別のルート設計など、企業独自の業務フローに合わせて柔軟に設計が可能です。

100種類以上のサンプルテンプレートも用意されており、初めての方でもスムーズに導入できるでしょう。

また、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなど多様なデバイスに対応。テレワークや外出先からも、スムーズに申請・承認業務が行えるレスポンシブデザインが採用されています。

まとめ

本記事では、2025年6月時点の最新情報をもとに、人気のワークフローシステム・クラウドサービス10製品を徹底比較しました。ワークフロー導入における成功の鍵は、「申請フォームが簡単に作れること」と「現場が使いやすく、運用がスムーズであること」です

特に、Excel申請書をそのまま利用できるAppRemo(アップリモ)は、申請書の再作成不要で導入ハードルが低く、社内浸透も早いと高く評価されています。チャット機能やデータベース管理、CSV出力など、実務で求められる機能も充実しています。システム選定の際は、機能・コスト・セキュリティ・操作性・導入サポート体制なども含めて、自社の業務要件にマッチした製品を選びましょう。また、申請フォームの「Webフォーム設計」と「Excelフォーム設計」の違いについて、分かりやすい資料をご用意しました。ダウンロード資料「Excel申請書をそのままワークフローで使いたいあなたに」には、それぞれのフォーム設計のメリット・デメリットを比較表で説明しています。ぜひご興味があれば、ダウンロードしてご覧ください。


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