Oracle Big Data Cloud Compute Edition
インスタンス作成(作成編)

 2020.06.17  株式会社システムエグゼ

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)

データソリューション部 チーム田中の森田です。
Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成について、前回に引き続き検証を行っていきます。

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BDCSCEインスタンス作成

事前作成が必要なリソースを作成できたので、いよいよインスタンスを構築します。必要事項を記入し、作成を押下するのみです。実際の構築には約30分程度かかります。

ステップ1:インスタンス作成画面遷移

BDCSCE作成画面はOCIメニューの下記画面赤枠の箇所にあります。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)01

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)02

右上にあるインスタンスの作成を押下します。

ステップ2:必要事項記入

記入画面は2つあります。まずはインスタンス名、リージョン等を設定します。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)03

インスタンス名 インスタンス名を任意で記入(必須)
Descriotion インスタンス説明
Notification Email インスタンス作成等の通知先
Region インスタンス作成先リージョン(必須)
Availability Domain インスタンス作成先リージョン内の
可用性ドメイン選択(必須)
Subnet インスタンス作成するPaaS用サブネット
『No Preference』選択時は
デフォルトPaaS用サブネットを選択
Tags インスタンスに付与するタグを設定

次にHadoopクラスタ構成、ストレージ構成、認証情報といった詳細を設定します。ここで前もって作成したOCIユーザーとオブジェクトストレージバケットの情報を記入していきます!

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)04

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)05

記入事項が多いので、順々に解説していきます。

クラスタ構成

デプロイメント・プロファイル 

インスタンスコンポーネント構成を設定する。
下記3つから選択可能。

  • 完全(Spark・MapReduce・Zeppelin・Hive・Spark Thrift・Big Data File System)
  • 基本(Spark・MapReduce・Zeppelin)
  • Snap(Snap・Spark・Zeppelin)
プロファイル ノード数 Hadoopクラスタ個数を設定、最小値は1
コンピュート・シェイプ Hadoopクラスタを構築する仮想サーバのスペックを選択
キュー・プロファイル キューのタイプを選択
Sparkバージョン Sparkのバージョンを1.6または2.1から選択

資格証明

SSH Public Key

仮想サーバ(OCIのコンピュートインスタンス)
接続時に使用する公開鍵を登録。
事前作成したものまたはこの場で自動作成
(秘密鍵は初回のみダウンロード可)

ユーザー名 BDCSCE管理コンソールログイン時に使用する
管理者ユーザー名を設定。
デフォルトは『bdcsce_admin』
パスワード BDCSCE管理コンソールログイン時に使用する
管理者ユーザーのパスワードを設定。
Confirm パスワード 設定したパスワードを再度入力

関連付け

Database Cloud Service

既存のDBCSとの関連付け設定。
今回はチェック不要。

クラウド・ストレージの資格証明

OCIクラウド・ストレージURL

バケットを作成したリージョンの
オブジェクトストレージURLを入力。
例:us-ashburn-1の場合
https://objectstorage.us-ashburn-1.oraclecloud.com/

OCIクラウド・ストレージ・バケットURL  作成したバケットへアクセスするURLを入力。
形式は下記の通り。
『oci://【バケット名】@【テナント名】/』
OCIクラウド・ストレージ・ユーザーOCID 作成した別途へアクセスするユーザーのOCIDを入力
OCIクラウド・ストレージPEM秘密キー  バケットへアクセスするユーザーに紐づけた
公開鍵に対となる秘密鍵を登録
(OCIユーザとAPI接続の準備)
OCIクラウド・ストレージPEMキー・フィンガープリント  バケットへアクセスするユーザーに紐づけた
公開鍵登録時に出力された
フィンガープリントを入力

ブロック・ストレージ設定

高パフォーマンス・ストレージの使用

HDFS用の高パフォーマンス・ストレージの使用設定。

使用可能なHDFSストレージ(GB)  HDFS用に割り当てるストレージサイズ。
使用可能なBDFSキャッシュ(GB) HDFS用に割り当てるキャッシュサイズ。

ステップ3:作成前のサマリー確認

設定した内容を再確認し、問題なければ作成を押下します。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)06

これでインスタンスが作成されます。

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作成環境とWebコンソールへの接続確認

Compute EditionはComputeインスタンス同様、デフォルトでopcユーザが利用できるのでこちらでSSHログインできます。接続できることを確認しましょう。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)07

作成したインスタンスの詳細画面にアクセス用のパブリックIPが表示されています。このIP宛てにopcユーザでログインするようSSHを実行します。公開鍵で接続します。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)08

また、Webコンソールには下記からアクセス可能です。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)09

Webコンソールではジョブの管理、オブジェクトストレージのバケットにアップされたファイルの確認、ノートブックによる分析等が利用可能です。

Oracle Big Data Cloud Compute Edition インスタンス作成(作成編)10

インスタンスの構築はこれで完了です!お疲れ様でした。

最後に

ビッグデータ処理のため、あらゆるOCIコンポーネントが必要となりますが、それぞれの手順自体は易しいものであり、ビッグデータ分析をスモールスタートしたいそんな要望にぴったり合うサービスであると、構築して思いました。

分析基盤構築は予算や工数等の課題が多く出るかと思われます。次回は、弊社内でHadoopクラスタをオンプレ上に構築し、BDCSCEインスタンスと諸観点から比較考察を行う記事を投稿予定です。

それでは、次回をお楽しみに!

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