株式会社ヨコハマ 様

POSデータの活用で販売拡大、業務効率化を目指す


2020年にリリースした次世代データ分析サービスのFuture Analytics体験パックの事例をご紹介します。

背景・目的

ヨコハマは、従来、現場スタッフの経験や勘による販促、店舗づくりを行ってきました。さらなる売上拡大や顧客満足度向上のため、POSデータ・オープンデータ・SNSなどを使い、「売れ筋商品の発注」、「店舗間の在庫適正化」や、「”バズり”で一気に売れるものの予兆や在庫切れ阻止」、「釣り竿起点の分析」や「商品のカラー別分析」といったデータ分析に取り組みたいと考えていたものの、システム化できていない部分がありました。

今後、顧客満足度向上や販売拡大を実現するためには、データに基づいた販売戦略も必要と考え、データ分析基盤の導入を検討。本格導入前に投資対効果を検証したいと考え、システムエグゼが提供する次世代データ分析サービスのFuture Analytics体験パックを採用いただきました。

背景・目的

実施内容

事前準備

これまでBIツールを利用したことがない同社に、MotionBoardのダッシュボードの利用イメージを掴んでいただくため、機械学習を使用していない通常のBI のサンプルボードをいくつか作成し、ご説明しました。

自由分析
Excelのピボット表のような操作感で、簡単に画面から検索条件をかけられ、ユーザーが自由に横軸や縦軸を選んで集計表を表示することができるボード

自由分析

とある店舗の特定商品のカラー別売上推移とカラー別在庫数
指定した日付・商品・店舗の色別の売り上げ推移と色別売上数割合、また、最新在庫を表示するボード

とある店舗の特定商品のカラー別売上推移とカラー別在庫数

店舗別売上と全店・または選択した店舗に対する売上内訳
MotionBoardのリレーション機能を使い、左のグラフ上で右のグラフに対して店舗の絞り込みができるボード

店舗別売上と全店・または選択した店舗に対する売上内訳

次に、機械学習のデータ分析について、POSデータを利用する今回のプロジェクト用にアソシエーション分析(マーケットバスケット)を用いてご説明しました。

実施内容

実施内容

その他、「在庫通知」や「釣り関連情報の収集(WEBスクレイピング)」などの機械学習のシナリオも何点か候補にシナリオ検討の材料としてまとめました。

サンプルボードや、機械学習のご説明などを通し、ヨコハマ様に検証してみたいシナリオをご検討いただきました。

目的決定・仮説作りフェーズ

今回はPOSデータを利用して、「釣り竿とリールを同時購入されるメーカーの組み合わせに特定の傾向があるのではないか」という仮説を検証しました。

環境準備~評価/ギャップ報告フェーズ

次に、データを取り込んで分析し仮説を検証する作業を行います。まず、特定店舗の過去8年間のPOSデータをOracle Autonomous Data Warehouseに投入し、Oracle Machine Learning のアソシエーション分析を利用して検証しました。

ビジュアライズにはMotionBoardで商品の併売状況を一目で確認できるダッシュボードを作成。カテゴリ単位から商品のサイズ単位で、「どういった組合せで同時購入されているのか」、「釣り竿とリールは同一メーカーでそろえるのか」、「それとも流行りの組み合わせがあるのか」、など、商品を切り替えて分析が出来るようにしました。

操作①
操作①

操作②
操作②

操作③
操作③

実施結果

機械学習とデータ分析を組み合わせて商品の併売状況を抽出した結果、釣り竿とリールを同時購入する場合は同一メーカーのものを購入する割合が高いことはもちろん、組み合わされる頻度が高いメーカーも一覧化できるようになりました。

特定の釣り竿に対して、どのリールがよく買われているのか、「メーカー単位」「サイズ単位」「カラー単位」「商品単位」など、現場スタッフでも容易に様々な粒度で直感的に分析できるダッシュボードを構築し、機械学習結果をMotionBoardの画面で表現することにより、データ分析の特別なスキルが無くても、データの探索・深堀が可能になることを実感していただきました。

一方、商品までドリルダウンして商品単位で併売状況を分析したとき、短期サイクルで後続商品が出てくる場合は後続商品と合わせて同一商品グループとして分析したいという意見がありました。後続商品の情報を分析に組み込むことで、長期間のデータ分析が可能になるということに気付くことが出来ました。

このように、機械学習を用いたデータ分析は、まず「一歩踏み出してみる」ことで予想外の課題や気づきを得ることができます。そして、気づきは次の仮説のきっかけとなります。こうしたサイクルの繰り返しでデータ分析のステップアップが図れることを、体感していただきました。

実施結果

お客様のコメント

どういうものをお客様が求めているのかを可視化することが出来るため、非常にありがたい。
今後もお客様の思考を分析できるような新しいシナリオを作成し、データ分析・活用を追求していきたい。
(営業統括部 本部長 田中 利之氏)

おわりに

今回の分析結果をもとに、ヨコハマ様からは「こういう分析もしてみたい」「こういう仮説を考えているが、どのように接客に活かせるか」など、他のシナリオ案をご提示いただきました。今後はさらに分析の幅を広げ、顧客ニーズに合った店舗づくりや在庫・発注の最適化、業務の効率化を行うことで、企業価値向上の一助となることを目指します。

株式会社ヨコハマ 様

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